三冠牝馬リバティアイランドの弟、ダノンモンブランは「ポテンシャルを感じる1頭」

リバディアイランドの弟ゆえ、注目度が高いダノンモンブラン

今年も数多くの良血馬がデビューしてきた2歳戦線だが、これから初陣を迎える馬のなかにもまだ、多大な関心を集めている良血馬がいる。

その1頭が、栗東トレセンの中内田充正厩舎に所属するダノンモンブラン(牡2歳/父ロードカナロア)である。

リバディアイランドの弟ゆえ、注目度が高いダノンモンブラン
リバディアイランドの弟ゆえ、注目度が高いダノンモンブラン

同馬の姉は今年、史上7頭目の三冠牝馬となったリバティアイランド(牝3歳/父ドゥラメンテ)。デビュー戦の2歳新馬(新潟・芝1600m)で上がり31秒4という驚異的な時計をマークして快勝すると、2戦目のGIIIアルテミスS(東京・芝1600m)ではクビ差の2着と惜敗するも、続くGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)では鮮やかな勝利を飾って2歳女王に輝いた。

3歳になって挑んだ牝馬三冠初戦のGI桜花賞(阪神・芝1600m)も、圧巻の勝ちっぷりだった。4コーナーでは18頭中16番手の位置にいながら、上がり32秒9の豪脚を繰り出してライバルたちを一蹴。次戦のGIオークス(東京・芝2400m)でも危なげないレースを見せて、後続に6馬身差をつける完勝劇を演じた。

牝馬三冠最終戦のGI秋華賞(京都・芝2000m)も、単勝1.1倍という断然の支持を受けるなか、その期待に見事応えて勝利。直線に入った時には早くも先頭に立ち、そのまま押しきって牝馬三冠を達成した。

その後、ファン待望のイクイノックスとの夢の対決を実現すべくGIジャパンC(東京・芝2400m)に参戦。結果的に”世界最強馬”には及ばなかったものの、2着と力を示して、古馬になってからのさらなる活躍が期待されている。

そんな今の時代を代表する名牝の弟として注目されているのが、ダノンモンブラン。姉に続いてこの馬を管理する厩舎スタッフは、どんな感触を得ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ダノンモンブランについて、スタッフは『姉と比較するのはさすがに気の毒だけど、ポテンシャルを感じる1頭だと思う』と話しています。体つきについても『馬格があって、力強さを感じる』とのこと。能力については、一定の評価を与えています」

気性面についてはこんなコメントが聞かれたようだ。トラックマンが続ける。

「同馬の性格については、『(走ることに対する)前向きさを持っています。それでいて、コントロールも十分に利きます』とスタッフ。前進気勢と折り合いのバランスがいい、ということではないでしょうか」

11月29日にゲート試験に合格したあと、現在は放牧に出ているダノンモンブラン。三冠牝馬の弟はどんな走りを見せるのか、デビューの日が待ち遠しい。

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